工場の排水が生態系に安全かどうか、生物(ミジンコなど)を使って調べる手法が広がっています。種々の化学薬品を使っていたこれまでの方法と違い、基準では測れない化学物質どうしの相互作用や未知の物質の影響を調べられるのではないかと、検討が始められています。こうした排水の検査・管理手法は「WET=Whole Effluent Toxity 全排水毒性」と呼ばれ、国内でも広まりつつあります。

企業では、排水口付近に水槽を設け、放流水を流入して鯉や金魚などを飼い、水質が安全であることをアピールしている例は、かなり以前からありました。

WET導入のメリットは、日々増え続ける化学物質に早めに対応できることです。WETは米国、カナダ、ドイツ、フランス、韓国で導入され、日本でも法制化について検討中とのことです。

環境テクノロジー科1年では、3期からCOD、溶存酸素、全窒素、全りんなどの水質測定実習が始まります。酸やアルカリなど、取扱いに注意を要します。分析測定では、安全第一、そして、正確性、迅速性が求められます。

実験室では、水槽の「アカヒレ」達が見守っています。大丈夫、君達に「WET試験」はしませんから。