●7月4日(月)の1年生の校外授業では、近年、ファニチャーストリートと呼ばれ注目を集めている「目黒通り」沿いにあるホテル・クラスカをお訪ねし「ベッドルームの構成」、「サニタリー空間の構成」について学びました。この校外授業は、「ベッドルーム計画」、「サニタリー計画」の講義において、ベッド、トイレ、洗面室、浴室、水栓金物などに関して机上で学習した基本事項を、実際のホテルの客室をとおして確認することを目的に実施されました。

●ホテル・クラスカは、60年代に建てられた「ビジネスホテル」が老朽化したのを受けて、新進気鋭のデザイナーたちによってリノベーションされ、2003年にオープンしたデザイナーズホテルです。当初のリノベーションでは、老朽化したホテルに「どう暮らすか」という問いに対する多様な答えを組み合わせることによって、これまでに無いカタチのホテルとして変わりました。そしてさらに今回のリニューアルでは「コンテンポラリー・ジャパニーズ」をコンセプトに新たな展開が試みられています。

エントランス 1Fエントランスロビー
▲(左)クラスカのエントランス。「CLASKA」のロゴは、CDジャケットデザイン、企業広告、パッケージデザインなど、音楽やファッション関連を中心に、アートディレクション&グラフィックデザイン活動を行っている「タイクーングラフィックス」によるものです。
▲(右)1階エントランスロビー。この階には、レストラン&バー“キオク”とドッグトリミングサロンが併設されています。

屋上 屋上の用途の説明を受ける
▲屋上からの景色は、周りにあまり大きな建物がないので、遠くに東京タワーなどを望むことができます。中央のデッキは、テーブルとしても使用することの出来るステージになっています。この屋上という絶好のロケーションを利用して、映画鑑賞などのイベントにも使用されています。

ミックスルーム 7Fラウンジ
▲7階のラウンジには、商談のためのミックスルームが設置。赤のクマのキャラクターとパントンチェアが置かれていて、可愛い雰囲気を作り出しています。

Room707 Room707
▲Room707“scar-傷”
この室は、船内をモチーフとした空間で、「岡嶌要(おかじまかなめ)」さんがデザインを担当しています。白を基調とした珪藻土の壁に丸く切り取られた窓、実際に客船の中で過ごしているかのような感覚になります。

Room707 Room707
▲室内に配置されている椅子や机などの調度品は、デザイナーの方がデザインしたすべてオリジナルの1点ものが採用されています。

6Fラウンジ Room601
▲(左)6階のラウンジには、イサム・ノグチの「AKARI」シリーズの大きな照明と、床には胡坐(あぐら)をかいて座れる椅子が置いてあります。学生は初めての座り心地を体験しています。
▲(右)Room601 ウィークリー滞在者用の客室
壁面を掘り込むことで棚・収納・展示などの機能を合わせ持っています。照明の形にかたどられた面には照明を配し、椅子なども壁面に収納されています。何気ない壁面が、ちょっとした工夫とデザインで、とてもユニークなインテリアに生まれ変わります。こういうところがインテリアのおもしろいところですね。

Room606 Room606
▲Room606 「コンテンポラリー・ジャパニーズ」をコンセプトに新たにデザインされた客室
畳敷きの“和”の客室。著名なデザイナーによる家電や家具がいたるところに置いてありました。

Room402 Room402 ベッド

Room402 可動間仕切り Room402 浴室

Room402 サニタリーの床の仕上げ「名栗」 Room402 テラス
▲Room402
4階のスイートルームは、部屋自体の広さが123屐△修譴烹苅鵜屬發旅さのテラスが付いています。
事前に学校で学習したことを踏まえて、ベッドの配置など、インテリアの各部を確認していきます。
実際のホテルではどのようなものが、サニタリー・アイテムとして採用されているのかチェックしていきます。
サニタリースペースとテラス手前の床は、京都の「名栗(なぐり)」という仕上げが施されています。
素気ないほどシンプルな構成に、調度品などによりかすかなアジアンな雰囲気がかもし出されています。こういう空間に入ると、インテリアには、人に感動を与える力があるのだと、あらためて感じます。

2FShop 2FShop
▲2階Shop
生活雑貨やかわいらしい小物に学生たちの顔から笑みがこぼれます。


●今回の校外授業では、ベッド廻りおよび、サニタリースペースのコーディネートを中心に見学、学習してきました。机上だけの学習よりもより理解が深まったと思います。また、その他スイートルームの壁付の長い間接照明(バランス照明)や、おしゃれなフロアスタンド、6階の各部屋へ通じるラウンジにあったイサム・ノグチの大きな「AKARI」など、おしゃれな空間を演出する照明なども学習することが出来ました。ここで、彼らがレポートに書き添えてくれた感想を紹介したいと思います。

●瑠美さんの感想
707号室の客船の客室が好きです。窓が丸い形だったり、カーペットの色がコントラストがあったり、でもベッドはシンプルで楽しめながら落着ける空間だなと感じました。また、402号室のスイートルームはすごい。バランス照明があったり、直線的でシンメトリーだった。居心地がすごく良かったです。「デザインの力で生き返る」という意味が分かりました。

●亨君の感想
各部屋を見て思ったことは、一つ一つの部屋に「テーマ」があり、その「テーマ」に沿って、コーディネートされているので、どの部屋もオシャレな空間だと感じました。個人的に606号室の和室のつくりが好きで、とても落ち着く空間になっていました。

●恵美さんの感想
606と、402が印象に残りました。606は、囲碁をモチーフにしているクッションと、机。また、和室にあった照明が良かったなと思いました。402は、シンプルだけど、ジャパニーズモダンなデザインが、心地よく感じました。バルコニーもきれいでしたし寝室とリビングの仕切りも工夫されており、どの部屋もそれぞれのデザイナーさんのこだわりが拝見できて楽しかったです。

●その他の学生も「オシャレ」、「新鮮なデザイン」、「落ち着く空間」などの感想を聞かせてくれました。

●早いもので、今回で6回目となるホテル・クラスカでの校外学習でしたが、スタッフの皆様には、毎回丁寧なご対応、ご説明をして頂き感謝しております。有難うございます。