オーパーツとい言葉ご存知だろうか。「時代にそぐわないもの」という意味で、技術的にその時代になかったはずの技術が使われているものの存在のことです。
 例えば、飛鳥時代から五重塔がありますが、この塔の中心に心柱というのがあります。この心柱と同じ技術が東京スカイツリーで使われているとしたらどうでしょう。そしてそれが震的に有用な技術だとしたら。それは、オーパーツといえるのではないでしょうか。現代人が技術を千年以上も前の時代に運んだなんていうロマンがありますね。建築ではそんなことが世界中にごろごろしています。

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存外、古建築の施工技術は高いものが多く、現代でも考えられない技術が使われていることが多いようです。それは、建築にはその時代の「最先端技術の結集」したものだからです。実際に東京スカイツリーの施工技術にも多くの最先端技術が利用されています。

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 さて、五重塔の心柱は、本来は「釈迦の遺骨」を表すためのモニュメントと考えられています。しかし、結果的に地震力を制御する「制振構造」の役目を果たしていたことが分っています。塔が左に揺れると心柱は中心にとどまり塔を右に戻す、これが繰り返され塔のゆれを小さくしたと考えられています。しかし、このことに当時の棟梁が気がついていたかは疑問で、平安時代以降の塔には心柱がつかないものもあります。

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 しかし、いずれにしても地震や台風で五重塔が崩壊した件数はすくなく、何らかの制振技術がつかわれているのだと思います。まだまだ、建築技術にはブラックボックスがたくさんあります皆さんも挑戦してみてはどうですか。
 飛鳥時代の技術を考えながら、現代のスカイツリーをみると建築技術の楽しさを感じることができると思います。