●インテリア科では、I.I.I.(インテリア・インターンシップ・インコーポレーション)に参加し、春休みと夏休みの年2回、インテリア関連企業に学生を短期派遣する企業研修を実施しています。

●この春休みにも、大震災直後でしたが、企業の皆様のご協力を得て無事研修を行うことができました。
これから数回にわたり、学生がどのような研修を行い、研修をとおして何を感じ、何を学び取ってきたのか、彼等のレポートを交えて紹介していきたいと思います。

●まず今春のトップバッターは、インテリア科2年生の崇君です。崇君は、オリエンタル産業株式会社ポーターズペイント事業部にて5日間研修を行いました。では、研修レポートを紹介します。


 インテリア科2年 崇君 
     研修先: オリエンタル産業株式会社ポーターズペイント事業部 
     研修期間:3月22日(火)〜3月26日(土)


『 私は3月22日から26日までの5日間、オリエンタル産業株式会社で企業研修を受けました。
オリエンタル産業株式会社は、耐火断熱事業部・ポーターズペイント事業部・おんぼろ不動産・建築工事部などの部署で成り立っていますが、その中でも、私はポーターズペイント事業部で研修を受けさせて頂きました。
そもそもポーターズペイントとは、オーストラリアで生まれた水性アクリルペイントです。
日本では、内装材としてビニールクロスが一般的ですが、オーストラリアでは、ポーターズペイントをはじめ水性アクリルペイントが普及しています。

工房風景
▲ポーターズペイントの工房風景。

 初日は、朝の全体朝礼に参加し、スタッフ皆様に挨拶をさせていただきました。
その後、会社の概要を簡単に聞かせていただき、早々に作業に移りました。
作業は、大きくサンプル作り・材料の調合・配送の準備に分かれます。
最初は、材料の調合(調色)に取り組みました。材料の調合をするときは、ピントマシンいう機械を使い数種類の顔料を混ぜていきます。少しでも分量を間違えると違う色になってしまうので、とても気を使いました。

ピントマシン。顔料を混ぜて、様々な色合いをつくる。  サンプル帳をつくる
▲ピントマシン。顔料を混ぜて、様々な色合いをつくり出していきます。
   
2日目はサンプル作りをさせて頂きました。
ポーターズペイントは、ペンキでありながらテクスチャーが豊富です。ペイントの中に大理石や石英、石灰などの微粒子が含まれていて、それによっていろいろな風合いが出すことが出来ます。また、それぞれ塗り方が異なり、ランダム塗り、垂直塗り、たたき仕上げなどがあります。たたき仕上げは、一度塗った後にまた重ねて塗って、布で叩いて仕上げる塗り方です。自然な仕上がりに見せるのがとても難しい塗り方でした。

水性ペイントなのに、様々なテクスチャーがつくれます。
▲水性ペイントなのに、銅のように緑色の錆を出すこともできます。
  
3・4日目は、午前中にサンプル作成と材料の調合をして、午後からはなんとスーツに着替えて、営業に同行させて頂きました。営業では、4ヶ所の設計事務所を回り、ポーターズペイントの特長を説明するとともに、お客様の話を聞きながら具体的な商品提案を行っていきました。やはり説明を聞いてすぐ商品を購入していただけるわけではありません。商品に興味を持っていただくことから始まり、購入していただくまでには、訪問を重ねたり、サンプルを届けたり、様々な過程が必要とのことでした。
営業に同行させて頂いて、お客様にいかに興味を持ってもらうか、またそれぞれのお客様にあった商品提案をどのように行うかがとても重要だと感じました。また、その為にどれだけ準備をして営業にのぞめるかが、さらに大切だと思いました。

ポーターズペイントで塗られた壁  塗料なのに、テクスチャーがあり、味わいがあります。
▲ポーターズペイントの塗料で塗られた壁。塗料なのに、テクスチャーがあり、味わいがあります。

最終日の5日目には、ワークショップに参加させていただきました。ワークショップとは、まだポーターズペイントを知らない方を対象に、商品の説明に加え、実際に小物や壁を塗ってポーターズペイントの良さを知って頂くためのイベントです。
私もワークショップに参加し、お客さんに商品や塗り方の説明するお手伝いをしました。最初はお客様と話すことが出来なかったのですが、お客様の中に、なんとテクニカルカレッジインテリア科の卒業生の方がみえ、学校の話などをしたおかげで緊張がとけ、他のお客さんとも話せるようになりました。

この研修を通して、ポーターズペイントの水性ペイントとは思えない魅力に触れることができました。また同行させていただいた営業では、ただ一方的に商品を説明するのではなく、お客様の話を聞いて具体的な商品提案を行う双方向のコミュニケーションこそが大切だと知ることができました。またそのために準備がかかせないことも学びました。

大震災の直後の忙しい中、ご指導して下さったポーターズペイントの皆様、本当にありがとうございました。この機会で得たことを、今後に活かしていきたいと思います。                                                以上 』


●崇君のレポートいかがでしたか。
研修中、崇君から毎夕メールが届きました。はじめての作業に戸惑いながらも、懸命に業務に取組む様子をうかがい知ることができました。震災の影響もあり予定より短いわずか5日間の研修でしたが、この経験を今後に活かしてほしいと思います。

●最後に、計画停電などまだ震災の影響も残る状況にもかかわらず、何もわからない学生を根気よく指導していただいたオリエンタル産業株式会社ポーターズペイント事業部・浅賀さんをはじめスタッフの皆様に感謝申し上げます。また、ポーターズペイントの皆様には、毎秋「塗料に関する校外学習」でもお世話になっております。今後も、インターンシップに、校外授業に、ご協力いただけますよう重ねてお願い申し上げます。