●当校インテリア科では、ただ単にインテリアを教科書から学ぶだけでなく、理解を深めさらなる好奇心を触発するために、実際にインテリアショップやショールーム、デザイナーズホテルなどに出掛け、デザインの現場で実践的に学ぶことに力を注いでいます。

●4月26日(火)に、入学して1ケ月足らずの1年生が、専門導入科目「インテリアの見方・伝え方」の授業で、江戸東京たてもの園内にある「前川國男邸」へ、はじめての校外学習に出掛けました。

●この授業では、古今東西の空間デザインに関して広く学ぶとともに、「前川國男邸」を題材に、前川國男がどのような事柄にこだわって空間をデザインしたのか考察することで、今後、空間デザインに関わる者としてどのような事を学ぶ必要があるか、理解を深めていくことを目的としています。

●前回までの授業では、前川國男が渡仏してル・コルビジェに学び、日本の近代建築発展に大きく貢献したこと、また自邸の計画上の特徴などを学ぶとともに、近代建築の発展プロセスや日本建築の空間構成の特徴など、前川國男邸を考える上で重要と思われる背景についても学んできました。

●今回の校外学習では、そうしたこれまでの学習をふまえて、実際の空間の中に身を置き、自分の目で見、空間体験することで、前川國男がどのような事柄にこだわって空間をデザインしたのか、各学生が自分自身で考察を深めていくことが求められます。
絶好の校外学習日和となりました。
▲前川國男邸外観。好天に恵まれ、絶好の校外学習日和となりました。

外観を細部に至るまで、  丁寧に見ていきます。
▲「意外と小さい」とまずは一声。外観を細部に至るまで丁寧に見ていきます。

自分の目で見、空間体験することで、  前川國男が何にこだわって空間をデザインしたのか、考えていきます。
▲吹抜をもつリビング。実際の空間の中に身を置き、自分の目で見、空間体験することで、前川國男が何にこだわって空間をデザインしたのか、考えていきます。

なぜ居間の扉はこんなに大きいのか?  作者のこだわりに迫ろう!
▲なぜ居間の扉はこんなに大きいのか? 大扉に込められた作者のこだわりに迫ろう!

なぜ前川邸の食卓は台形なのか?  作者のこだわりに迫ろう!
▲なぜ前川邸の食卓は台形なのか? 食卓に込められた作者のこだわりに迫ろう!

なぜ雨戸がガラス戸の内側に?  作者のこだわりに迫ろう!
▲なぜ雨戸がガラス戸の内側に? 建具に込められた作者のこだわりに迫ろう!

●その他にも内開きの玄関扉や90度回転する雨戸の戸袋など、前川邸を観察していると、普通の住宅にはない不思議なところをたくさん発見することができます。その一つ一つが作者のこだわりです。空間構成から細部に至るまで、前川國男のこだわりを拾い出していきながら、前川國男が何にこだわって空間をデザインしたのか、考えていきます。

          気づいたこと、感じたことをまとめていきます。
          ▲気づいたこと、感じたことをワークシートにまとめていきます。

          恩善さんのワークシート
          ▲恩善さんのシート。前川邸の特徴をイラストでまとめてくれました。

●1年生にとっては、この「前川國男邸」が初めての校外学習です。
机上で学んだことを、現場に足をはこび実物を通して学ぶことにより、より理解を深めることができることを、実感できたことと思います。今回の校外学習をふまえて、習ったばかりのパワーポイントを用いて前川國男に関する研究発表会を行う予定です。前川國男の空間に対するこだわりを、各学生がどのように捉えたのか、今から発表が楽しみです。