「時空を越えた空間にしたかったんですよ。」と東京スカイツリーのデザインを担当された吉野繁氏がコメントされていました。それは、第二展望台(地上450m)のガラスで覆われた回廊空間を歩くときのイメージだそうです。地上450mを散歩するなんて考えられなかった時代から、現在、そして未来への「架け橋」という夢の建築なのです。世界最高の日本の建築技術を結集させてつくられたこの塔は、おそらく未来へのメッセージを残すだろうと思います。
 
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 一方、京都に薬師寺(創建1015年)というお寺があります。
当時のお寺の建て方にいくつかの方法がありますが、薬師寺は、正面から中門、東西に一対、金堂、講堂とう配置になっています。そして、寺は、長い時の流れのなかで、戦火や自然災害に出会います。
 薬師寺の東塔は奈良時代のもので現在までのこりました。しかし、それ以外の建物は建て直されたり、改築をくりかいえしました。しかし、西塔だは再建がおくていました。そして1976年ついに塔が再建されました。担当したのは昭和の大棟梁 西岡常一氏です。

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 完成すると、奈良時代からの東塔と昭和の西塔では、30cmほど西塔が高い!施工ミス???すると「500年後には、重さで同じ高さになるんですよ。」と西岡氏が語られました。これも時空を超えた発想です。
建築技術者は、自分のつくるものに「時空を超える」ことを考えています。