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校外授業で、東京都文京区の「東京カテドラル聖マリア大聖堂」を見学しました。
この教会は、日本の建築界ならびに構造界を代表する世界的な建築家・丹下健三と構造家・坪井善勝の共同により実現された、造形的に特徴のある歴史的建築物です。

シェル構造とは
海に存在する「貝殻」は、何千mという海中深く生息しています。そこは当然の如く大きな海水圧がかかっています。しかしその「貝殻」は、あの薄い厚みしかないのに割れる事もなく平然とたたずんでいます。じつは巨大な水圧に耐えられるのは「貝殻」の独特の曲面形状にあるのです。その形状を出来るだけ人工的に建築物の形状に応用したものが、「シェル構造」と呼ばれるものです。
内部に柱を設けなくてもおおきな空間をおおうことが出来るので、体育館・工場・倉庫など大きな無柱空間を必要とする建築物に応用されてきました。

この教会には、屋根・壁面にこの「シェル構造」を採用しています。「シェル構造」といってもその形状構成により、さまざまな種類があります。

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日本建築学会編「建築構造用教材」p5より引用

東京カテドラル教会のデザイン
上から見ると「十字架」の形をしていて、それがデザインになっています。十字架の中心が頂部になる垂直的表現であり、さらに独特のスカイラインを形成する8枚のHPシェルを架構に採用しています。

建築・設計を学ぶ者としては、必ず見ておく必要のある建築物であり実際の外部空間・内部空間にじかに触れる事により得られるものは大きいと考えます。

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残念ながら、内部は撮影禁止で写真を載せられないのが惜しいところです。
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中には巨大なパイプオルガンが有り、これは5年程前に新しくされたそうです。一度この音色をじかに聞いてみたい気持ちにさせられました。ミサだけの使用ではなく、音楽界・演奏会が頻繁に開かれているようです。

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