講義の中で「ギャラ間」といったら学生さんにきょとんとされた。正確にはギャラリー「間」である。TOTOのやっているデザインギャラリーで、入場は無料。建築が好きとデザインに興味があるぐらいでもOK。一度ギャラ間を訪れてみてはどうでしょうか。
といってもついぞ最近は私もご無沙汰している。乃木神社を確り見ようといったついでにふらりとギャラ間にいってみました。(12月20日まで建築家 安藤忠雄展をやっています。休館日が日・月・祭日なので要注意です)アンタダフアン(アンドウタダオ先生のことを失礼にもアンタダと略すフアンがおられるそうです)のかた絶対お勧め。
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おっとびっくり!!なんと住吉の長屋の実物大がある。表のコンクリート打ち放しは、そのままなのだが、なかは型枠と成るベニアで造られている。1976年の作品で私が建築を学んだ時代だ。実に色々な評論も読んだし、飽きるほど写真をまた。当時は、記号論とかがはやっていて、ポストモダニズムなんというのがはやっていた。
この作品をはじめてみたとき「これは、骨だ。皮がない。」と思った。大なり小なりデザイナーはいくら機能主義だなんていったって小細工をする。ミースのファンズワース邸は、「ガラスと鉄骨だけ」といっているが、実際は細かい専門的なところで大変な苦労をして確りとした建築に造り上げられている。「安藤っていうひとはこれからどうするのかなぁー」と正直、思った。直球ど真ん中でストライクってどうすだ。なんせコンクリートとそのセパレータ(セパと現場では言います)の穴だけで、あとは空間しかない。だから小細工なし。おきて破りのプロポーション勝負。ダメか善いか直ぐに答えが出るし、施工の良し悪しも直ぐに分かる。しかも説明なしに。
私は、初めてこのとき住吉の長屋に入った。少し天井が低い。2250mmだから立っていると手が届きそうなくらいだ。しかし、きりっとした空間だ。筋の通った綺麗な簡素な美を生み出している。勿論、住吉の長屋は個人のものだからこれからも公開されることは無いと思う。安藤忠雄先生の捜索の原点をみにギャラ間にいってみてはどうでしょうか。