卒業設計敷地調査講評会
◆今回の記事は、先日実施された3年生の「卒業設計敷地調査講評会」の報告です。
◆毎年この時期になると、全国の建築系の大学や専門学校の卒業年次の学生たちは、そわそわと卒業設計のネタ探しを始めます。
◆この「卒業設計」は、これまでに積み重ねてきた建築の勉強の集大成と位置づけられますが、それ以外にも大きな意味があります。
◆実はこの卒業設計に関しては、外部に向けた発表の機会が多く存在(以前のブログでも紹介した「学生設計優秀作品展(以前のブログ記事はこちら)」などがその代表格です)するため、全国に自分の作品を発表できるチャンスでもあるのです。
◆ちょっとオーバーかもしれませんが「次世代の建築家の登竜門」と言えるかも知れません。これから社会に出て建築を生業としていく人たちの力試しの場でもあるのです。
▼昨年の「学生設計優秀作品展」出品作品



◆建築工学科では、この卒業設計に対して、「正攻法で攻める」という大きな方針を掲げて取り組んでいます。
◆ここで言う「正攻法」とは、単なる思い付きではない、きちんとした裏付けがある設計を行うということです。すなわち対象となる建築物が計画される敷地をきちんと調査する、言い換えれば都市の文脈をきちんと読み取った上で設計に取り組むという事です。
◆ひとつのまちを調査するということは、それはやはり並大抵の労力ではありません。ノウハウも何も無いところでまちに飛び出していっても、上っ面を舐めて終わりになってしまいます。
◆そこで当科では、地域・まちなみ調査に関する造詣が深い建築家の平井充先生(平井先生のプロフィールはこちら)に指導教官をお願いし、正攻法の地域・まちなみ調査をたっぷり2ヶ月かけて実施します。
◆また、単独での調査では労力的にも限界があるし、何よりも恣意的なひとりよがりの調査に終わってしまう危険性もあるため、1つのまちを6〜7名のグループで調査する事としています。
◆グループ作業で進めていくため、「合う合わない」といった人間関係や、複数との連絡の取り方、スケジュール管理など、社会の縮図であり、そのような複雑な関係を最も実感しやすいスケールだと考えています。
◆この作業を終えるころには、彼らのこれまでとは違った人間的な成長を見ることができます。
◆今年度は「神田神保町」、「鬼子母神(雑司が谷)」、「吉祥寺」、「中野」、「六本木」の5つの都市について、約30名の学生が5つのグループに分かれて調査と報告を行いました。
▼発表会の様子


◆そして、一見フツウのまちでも、様々な歴史や社会状況によって形成してきたことを知り、都市の文脈に実感をもった知識を得ることができます。
◆普段、設計において、クライアントが存在し、そこからの要望に答えるかたちで、私たちは案を提案していくことになります。今回の設計課題においては、学生たちは自分自身で問題を探し出すことになります。
◆与えられたものだけをこなしてきた、今の若い世代にとって、これは難題です。自分自身から積極的なアンテナを張って物事を見る能力を養い、そしてそこから得た情報をなるべくスピーディに処理する能力が必要になってきます。
◆しかし、このように自分自身で課題を発見して、分析していく能力を養っていかなければ新しい時代を担っていくことはできません。建築の業界では、卒業設計にやったことは、一生忘れないと言うことをよく聞きます。それだけ、建築に関わる仕事をしている人々の意識の中で、その後の人生に影響を与える存在となり続けているものなのです。
◆このように大変な?卒業設計(3年次修了設計)ですが、いまのところはまだまだ元気いっぱいで楽しくこなしているようです。このペースで4期と5期も乗り切っていってもらいたいものです。
▼発表作品(上段:神田神保町、吉祥寺、中段:中野、六本木、下段:鬼子母神/雑司が谷)



◆毎年この時期になると、全国の建築系の大学や専門学校の卒業年次の学生たちは、そわそわと卒業設計のネタ探しを始めます。
◆この「卒業設計」は、これまでに積み重ねてきた建築の勉強の集大成と位置づけられますが、それ以外にも大きな意味があります。
◆実はこの卒業設計に関しては、外部に向けた発表の機会が多く存在(以前のブログでも紹介した「学生設計優秀作品展(以前のブログ記事はこちら)」などがその代表格です)するため、全国に自分の作品を発表できるチャンスでもあるのです。
◆ちょっとオーバーかもしれませんが「次世代の建築家の登竜門」と言えるかも知れません。これから社会に出て建築を生業としていく人たちの力試しの場でもあるのです。
▼昨年の「学生設計優秀作品展」出品作品



◆建築工学科では、この卒業設計に対して、「正攻法で攻める」という大きな方針を掲げて取り組んでいます。
◆ここで言う「正攻法」とは、単なる思い付きではない、きちんとした裏付けがある設計を行うということです。すなわち対象となる建築物が計画される敷地をきちんと調査する、言い換えれば都市の文脈をきちんと読み取った上で設計に取り組むという事です。
◆ひとつのまちを調査するということは、それはやはり並大抵の労力ではありません。ノウハウも何も無いところでまちに飛び出していっても、上っ面を舐めて終わりになってしまいます。
◆そこで当科では、地域・まちなみ調査に関する造詣が深い建築家の平井充先生(平井先生のプロフィールはこちら)に指導教官をお願いし、正攻法の地域・まちなみ調査をたっぷり2ヶ月かけて実施します。
◆また、単独での調査では労力的にも限界があるし、何よりも恣意的なひとりよがりの調査に終わってしまう危険性もあるため、1つのまちを6〜7名のグループで調査する事としています。
◆グループ作業で進めていくため、「合う合わない」といった人間関係や、複数との連絡の取り方、スケジュール管理など、社会の縮図であり、そのような複雑な関係を最も実感しやすいスケールだと考えています。
◆この作業を終えるころには、彼らのこれまでとは違った人間的な成長を見ることができます。
◆今年度は「神田神保町」、「鬼子母神(雑司が谷)」、「吉祥寺」、「中野」、「六本木」の5つの都市について、約30名の学生が5つのグループに分かれて調査と報告を行いました。
▼発表会の様子
◆そして、一見フツウのまちでも、様々な歴史や社会状況によって形成してきたことを知り、都市の文脈に実感をもった知識を得ることができます。
◆普段、設計において、クライアントが存在し、そこからの要望に答えるかたちで、私たちは案を提案していくことになります。今回の設計課題においては、学生たちは自分自身で問題を探し出すことになります。
◆与えられたものだけをこなしてきた、今の若い世代にとって、これは難題です。自分自身から積極的なアンテナを張って物事を見る能力を養い、そしてそこから得た情報をなるべくスピーディに処理する能力が必要になってきます。
◆しかし、このように自分自身で課題を発見して、分析していく能力を養っていかなければ新しい時代を担っていくことはできません。建築の業界では、卒業設計にやったことは、一生忘れないと言うことをよく聞きます。それだけ、建築に関わる仕事をしている人々の意識の中で、その後の人生に影響を与える存在となり続けているものなのです。
◆このように大変な?卒業設計(3年次修了設計)ですが、いまのところはまだまだ元気いっぱいで楽しくこなしているようです。このペースで4期と5期も乗り切っていってもらいたいものです。
▼発表作品(上段:神田神保町、吉祥寺、中段:中野、六本木、下段:鬼子母神/雑司が谷)